苫米地英人認定コーチ 谷口元浩

苫米地式コーチングを実生活に落とし込んで得た気付き・発見・変化の体感をシェアします。

セルフコーチングの基礎5 ホメオスタシス

 

 コンフォートゾーンに戻ろうとするチカラの出どころがホメオスタシスでした。

  

変化を打ち消すホメオスタシス

 ウィキペディアより

恒常性の保たれる範囲は体温や血圧、体液の浸透圧やpHなどをはじめ病原微生物やウイルスといった異物(非自己)の排除、創傷の修復など生体機能全般に及ぶ。

恒常性が保たれるためにはこれらが変化したとき、それを元に戻そうとする作用、すなわち生じた変化を打ち消す向きの変化を生む働きが存在しなければならない。これは、負のフィードバック作用と呼ばれる。

引用元: 恒常性  

 

 水に長く浸かっているとだんだんと体温が奪われていきます。

 

そして、体が脳に「冷えてきた」と信号を送るとホメオスタシスが反応して、脳は「体温を上げろ」と体に命令を返します。そして発熱するために体がブルブル震えだします。

 

脈拍の乱れやケガなども、脳に神経を通して異常が伝えられた結果、それを打ち消すためにホメオスタシスが働いて、そのうち正常に戻っていきます。

 

生命を維持するために状態を監視し、最適な状態(コンフォートゾーン)を維持しようとするのがホメオスタシスです。

 

 

前回見てきたとおり精神面にもコンフォートゾーンが存在するため、ホメオスタシスもまた然りです。

参考:セルフコーチングの基礎3 人格に基づくRASの働き

 

 

 

精神に作用するホメオスタシス

 

 情動を伴う過去記憶の積み重ねと、RASによって強化されてきた自己イメージ(セルフイメージ)がホメオスタシスが維持しようとする最適な状態の対象です。

 

 セルフイメージとは自分そのものですから、そこから外れる事は居心地の良い状態ではないからです。

 

 

コンフォートゾーンもホメオスタシスも無意識側の産物です。

 

そして意識と無意識の認識は必ずしも一致しないことが問題です。

 

 ホメオスタシスは最適な状態に対してマイナスな時もプラスな時も、どちらに対しても作用します。

 


体重70kgが最適なセルフイメージの人が10kg太ってしまうと、これはマズイと感じてダイエットを始めます。

 

逆にこの人がマイナス10kg痩せてしまった場合は、自然とお腹が空くなどで食事や間食の量が増えたりします。


急激なダイエットをしてもリバウンドしてしまう理由はホメオスタシスによる影響であり、セルフイメージが切り替わっていない事が問題です。

 


逆にこの人が80kg、90kgとドンドン太っていく時は何が起きているかというと、何らかの理由で食べる事に強い情動が伴った事柄によって判断基準が切り替わり、それにともなってRASの働きが切り替わり、そのスパイラルによってセルフイメージが変わっていくからです。

 

人は楽な方にはセルフイメージも切り替わりやすいものです。

 


あらゆる挑戦において人を三日坊主にしてしまう黒幕はホメオスタシスだったと言えます。

 


ダイエットのために数km走ってきて、「いっぱい運動したから大丈夫だろう」と思ってお腹いっぱいご飯を食べてしまうのは、ホメオスタシスによる現状維持へのフィードバックが働いたからです。

 


その人の意思が弱いのではなく、ホメオスタシスが強力なのです。

 


なにせ相手は体のあらゆる状態を維持する無意識側の存在です。

 

私達が布団の中で眠っている時でもホメオスタシスは心拍やらなにやらを無数に維持しています。

 

セルフイメージに似合わない行動を取ると、心拍数を上げ脇汗をかかせ頭を真っ白にさせ、嫌な気分にさせて現状に引き戻そうと働きかけてきます。


最大の敵は自分自身とはよく言ったものだと思います。

 

しかし、太ってしまうカラクリの説明で書いたように、ホメオスタシスの影響から抜け出すことは可能です。


そしてそれを意図的に引き起こそうというのが苫米地式コーチングの理論です。

 

 

次回からそれを学んでいきましょう。